航空旅行が身近になった今、空港コードについて考えたことはありますか?
空港コードは3文字のアルファベット組み合わせのため、『スリーレター』と呼びます。
世界に一つのコードでなければいけません。同じ名前の都市でも同じコードを使ってはいけません。そして同じ都市名でも予約時にスリーレターをちゃんと確認しないと、とんでもない同名の違う都市に行ってしまうことがあるから注意です。実際、アメリカの砂漠についてしまったお客様がいます!
話がずれましたが、HND、成田空港はNRTというのはよく知られたことで、それぞれローマ字で表記した時の子音部分であるからとっても簡単です。そして日本の空港コードには「J」がつくものが多い中、関西国際空港の「KIX」はどのようにしてこのコードになったのでしょうか。
関西空港が生まれた背景
関西国際空港は、1994年に開港した比較的新しい国際空港です。この空港は、大阪、神戸、京都といった関西地域の日本の玄関口として重要な役割を果たしています。それまでは伊丹空港が国際線でしたが、現在の状況でも分かる通り、伊丹空港は内地にあり、カーフューという夜間飛行制限時間があります。それは成田空港より厳しく、離発着の限界が来たため、関西空港が開港しました。
日本の空港コード『●●J』のJはJAPANのJ
日本国内の他の空港コードを見ると、「J」がつくものが多いです。
例えば
SDJ 仙台
HIJ 広島
KMJ 熊本
KOJ 鹿児島
KKJ 北九州
TTJ 鳥取
KIJ 新潟
OKJ 岡山
これはJAPANのJを最後に置いたということになります。
アルファベットの省略型も多いです
また、アルファベットの省略型も多いです。
例えば
ITM 伊丹
CTS 千歳
HND 羽田
NRT 成田
FUK 福岡
NGO 中部国際(名古屋)
HKD 函館
などです。
空港コードは早い者勝ち
関西国際空港は 『Kansai International』ということで、KIにJをつけたKIJでもいいですよね。
しかし、KIJはもう新潟で使われていました。
なので、使われていないアルファベットをつけて3文字にした。
それでKIXが出来上がりました。
つまり、早い者勝ちなのです。
世界中で重なってはいけないので、新しい空港はまだ使われていない組み合わせを使用しなければいけません。
業界では『キックス』と呼びます。
でもここでまた疑問が生じます。
そもそもなぜ新潟がKIJなんだ
これについては諸説あるようなのですが、最も有力な説は、新潟空港が戦後米軍のものになり、その時の作戦コード『K』(極東)と、NIIGATAの『I』、JAPANの『J』を組み合わせた、という説が一番濃厚です。角栄のKという説もあるようですが、角栄前に開港しているので、多分極東でしょう。
私は覚える時、『ニイガタキ』と覚えました。
結構無理やり覚えるものです笑
次回以降の記事でも世界のコード、色々どうやって覚えたか、書いていきますね。
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