今でこそ羽田空港は日本の玄関口となりましたが、2008年に国際線ターミナル(第3ターミナル)ができるまでは国内線の空港でした。
そのため、国内線からの乗り継ぎの方は羽田空港に到着後、成田空港に移動して海外へ飛んでいました。今でもその乗り継ぎをすることがあると思います。
この二つの空港の乗り継ぎについて見てみましょう。
羽田ー成田の大移動
伊丹、名古屋、札幌、福岡は1日1便程度成田便もあります。しかし、便数が少ないため、国際線の時間によっては利用できません。そのため、国際線が成田空港のみの時代は結構羽田ー成田の大移動があったことを記憶しています。
通常、同じ空港だった、国内線→国際線の場合、荷物はそのまま海外の目的地まで行きます。(国際線→国内線の場合は、同じ空港でも入国後の税関検査があるため、絶対に荷物は国内目的地に行きません!!)
しかし、国内線で羽田空港について、国際線で成田空港から出る場合、空港が違うため荷物の引き取りは必要です。自力で成田に運ばなければいけません。
羽田空港と成田空港の最短乗り継ぎ時間(業界用語でMCT ミニマムコネクティングタイムという)は3時間30分程度です。これを満たさないと、予約はできません。
羽田ー成田の交通手段
京急線
京急線の品川方面行きは途中泉岳寺で都営浅草線となり、押上からは京成線となります。それで成田空港に行けます。成田空港行きの成田スカイアクセス線があるので、それで行けば2時間弱で着くことができるでしょう。
1,800円程度です。
リムジンバス
大きな荷物がある方はこれが一番快適だと思います。渋滞がなければ1時間ちょいで着きます。
3,000円で途中駅もなく、直通です。
あとは日暮里に出てスカイライナーなどありますが、乗り換えが多いので上記2つの手段が一般的です。
そしてお金に余裕にある方はタクシーですね。25,000円超ですね。
荷物を成田空港に送っておき、国内は身軽で移動、という手段もある
あらかじめ自宅から成田空港に荷物を送っておけば、羽田空港でのピックアップ、そこからの持ち運びなく成田空港へ身軽に移動もできます。それなら乗り換えもあまり苦にならないかもしれません。
たとえ国内線と国際線が通しのチケットだとしても、両方の飛行機に同じ荷物を乗せなければいけない、というわけではないので、スーツケースは再度成田空港でチェックインする際に預ければかなり楽ですね。これは、帰りにも言えますし、羽田空港同士の乗り継ぎでも言えます。
通しのチケットとは、国際線と国内線を別々に購入せずに、国際線の航空券に国内線が組み込まれている、ということです。
空港宅配は、JAL ABC、ヤマト、ゆうパックで行っています。たとえJALに乗らなくてもJAL ABCは利用でき、成田空港はJALの第2ターミナルだけでなく、ANAの第一ターミナルの方にもカウンターがあります。
ただ、集荷が早めに設定されています。前日にパッキングなどは無理ですね。
JAL ABC:https://www.jalabc.com/delivery_service/airport_delivery/abc_airport_delivery.html
ヤマト運輸:https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/services/airport/
ゆうパック:https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/airpo/index.html
また、アメリカンエクスプレスカードをお持ちの方は、カードの種類によって無料で空港宅配が利用できます。(運送はヤマト運輸のようです):https://www.americanexpress.com/ja-jp/benefits/travel/delivery-service/luggage-delivery/
JAL ABCはJALカードで支払えばショッピングマイルが付きます。また、JAL便利用以外でも可能です。また、JAL便利用の場合には現地でピックアップ不要、そのまま国際線に荷物をチェックインし、飛行機に載せるという手ぶらサービスがあります。https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/option/empty/
ANAにも手ぶらサービスがあり、ヤマトで運送された荷物を現地でそのままチェックインし、飛行機に積んでくれます。空港で受け取りの必要はありません。https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/international/delivery/
最後に 羽田空港国際線の歴史とは
1978年に成田空港が開港するまでは羽田空港が国際線、国内線の空港。ビートルズが来日した画像をみたことがある方もいることでしょう。
その後2002年まで日中関係が理由で台湾の航空会社の成田就航がNGだったため台湾の航空会社のみ羽田空港に就航。(これが結構人気でした。チャイナエアラインで羽田からホノルルに行けました!)政治的な問題が一歩進み、2002年に台湾の航空会社も成田に移動。一時国際線は無くなりました。
その後2003年に日本では韓流ブームの影響か、JAL、ANA、大韓航空、アシアナ航空でそれぞれ同じ数ずつ羽田=金浦便を設定。しかし、これは完全流定期便ではなく、名目上はチャーター便という扱いで羽田発着にしています。このチャーター便は、半分以上をツアー用にすることによってチャーター便扱いができ羽田発着が実現したのです。もちろん残りは一般に個別販売できました。
そしてその後、2008年に羽田空港国際線ターミナル、第3ターミナルが出来上がり、今では成田空港をしのぐ盛り上がりを見せています。
第3ターミナルができるまでの国際線ターミナルは本当に寂しく、ゲートが2つ、免税店も少々、ATM等なし、移動は国内ターミナルからバス、というものだった気がします。チャイナ、チャーターに何回か乗ったのですが、昔すぎて忘れました。
今でこそ羽田空港の国際線が当たり前になっていますが、30代後半の方々は国際線といえば成田、という時代でした。成田を懐かしむ同僚もたくさんいます。
成田空港はエアバス380が就航しますし、羽田にはない見所もありますので、遊びに行ってはいかがでしょうか。
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