入国審査の厳しい国アメリカ合衆国。日本人であってもその審査はかなり時間がかかります。
ところが、アメリカ合衆国にESTAを使用して入国したことがある日本人は、『MPC』というアプリから必要項目を入力するだけで入国の際に専用のレーンからスムーズに入国することができるのです。
ESTA(エスタ)とは?
ESTAとは、2009年にアメリカ合衆国に入国する際に事前取得が必要となった電子ビザです。
世界中の国がESTAで入国できるわけではなく、ESTAでは入国できない国の方が多いくらいです。日本や韓国はESTAが使えます。
簡易ビザののため、3ヶ月を超える滞在の場合は、きちんとしたビザを取得しなければいけませんが、短期留学や旅行ではESTAで入国します。
ESTAはアメリカ大使館のホームページで取得します。日本語対応しているのでフォームに従って安心して申請ができます。値段は21ドルで、2年間有効です。その間にパスポートが変わってしまったら、新しいESTAを申請しなければいけません。パスポートとESTAは紐づいています。
ESTAを申請しようとして、アメリカ大使館のホームページではなく、手配業者のホームページから申請してしまうことがありますが、その場合は、倍以上の費用がかかるので、注意してください。
MPCアプリとは
MPCアプリとは、アメリカ合衆国への入国をスムーズにできるアプリです。事前にアプリからパスポート情報、税関申告情報などを入力することにより、MPC専用のレーンを通ることができるものです。
本来、アメリカ市民、永住権のある方、カナダB1、B2ビザを持っている方が対象でしたが、ESTAを使ってアメリカに入国するのが2回目以降の方も対象になりました。初めての方は利用できません。
ESTAは2年の有効期限のため、2回目以降の入国は同じESTAではないこともあります。しかし、ESTAが変わっても、過去にESTAでアメリカ入国したことがあればMPCが使えます。2009年以降にアメリカに行ったことがある日本人は、ほぼ使えます。
MPCの登録方法
1. まずは自身のスマートフォンにアプリをインストールします。
2. アメリカ到着までに必要な事項を入力します。機内Wifiが使えるのであれば、機内で行ってもいいです。機内Wifiが定かでない方は、日本にいる間に登録をしてしまいましょう。そして保存しておきます。

※2024年12月から、このアプリが日本語対応になったため、登録のハードルがグッと減りました。
3. アメリカに到着したら『到着しました』というボタンを押します。そして、画面に従い顔写真を撮影すると、画面に領収書が表示されます。
4. MPC専用レーンに『3』の領収書画面とパスポートを提示し、入国しまう。
MPCアプリの注意点
長いときは1時間以上待つこともザラなアメリカの入国審査。とても便利なのでぜひ利用したいのですが、注意点があります。
それは、現地についてからすぐに電波が使える(SIM)スマホを持っているかどうか、です。
Free WIFIもあるとは思いますが、現地についてからSIMを調達する、と考えている方には難しいかもでしれません。
また、日本語での対応とはいえ、入力項目もかなりあり、スマホに慣れていない方には億劫に感じることでしょう。ただし、家族での登録が可能なため、年配の方などは、同行の若いご家族が操作してくれたら大丈夫かと思います。
また、日本便が就航している空港では大丈夫かと思いますが、MPCレーン自体が閉鎖されることもあるようです。その場合は、せっかく登録しても一般レーンに並ぶことになります。
以上MPCアプリについてご案内しました。
もし過去にESTAでアメリカに行ったことがある方は、ぜひ、MPCアプリを利用してスムーズな米国入国を味わってみてくださいね。
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