大荒れの羽田空港

9月11日の大荒れ

9.11

2001年の9月11日

それは航空業界に激震が走った日でもある。

あれから24年。羽田空港も歴史的な史上稀に見る大荒れ天気だった。

でもそれは羽田空港だけではない。東京南部全体の出来事だった。

機内で3時間も閉じ込められる

航空機自体は雷に当たっても大丈だが、雷がひどいと飛行機は飛ばないことになっている。

それはなぜか。

飛行機を飛ばすためには地上作業が必要になるからだ。

地上作業無くして飛行はしないのだ。

そのため、出発はもちろんできないし、着陸しても駐機場に接岸できないのだ。

なので雷の日はとりあえず着陸した飛行機で溢れる。

その数凄まじい。

昨夜は3時間くらい閉じ込められた飛行機があったと思う。

でも閉じ込められても羽田のに着陸していた飛行機はまだマシだったかもしれない。

関空、名古屋にダーバート

昨夜23時頃は羽田に3時間閉じ込め、という飛行機がいた中、関空、名古屋に目的地変更という飛行機もだいぶいた。

この目的地変更のことを『ダイバート』と言うが、関空、名古屋でさよなら、ではない。

一時寄り道である。

ダイバートした後、燃料がなければ燃料を入れ、また羽田を目指す。

しかし昨日はそこで打ち切り便もあったようだ。

記憶に新しいもので言うと、

昨年、沖縄で台風があり、那覇空港に降りることができず、嘉手納基地に降りた民間機があった。

あれはとんでもなく大変だった。

なぜなら、嘉手納基地は米国だからだ。燃料補給にも相応の手続きが必要だった。

で、結局嘉手納で8時間くらい閉じ込められ、天候の回復した那覇まで飛んだ。

機内滞在時間は12時間ほど。国際線の欧米線のようだ。

誰もが、『ここで降ろしてくれー』という気持ちだったと思う。

でも米国だからよっぽどの有事じゃない限り、降りられない。

しかし、昨夜は関空、名古屋での打ち切り便もあったようだ。

24時間空港とそうじゃない空港

基本的にダイバートより、出発空港に戻る方がよくあることだ。

しかし時間的に日本の地方空港は門限がある。

空港の門限のことをそのまま英語にしただけの『カーフュー』という。

だからあの時間は名古屋か関空にダイバートしていたと思う。

航空会社は頑張る。

本来の目的地空港近くでクルクル回って着陸の時を待つ。

しかしもう燃料がない、と判断された時、出発空港に戻るかダイバートする。

改めて自然の恐ろしさを知る

人間というものは儚いものだ。

自然の脅威には太刀打ちできない。

規則性もないから、時に予想外のことが起きる。

一週間ずっといる台風、動かない雷雲、いつ収まるかわからない大噴火。

私は台風直撃の翌日にテロを経験した。

未曾有の事態で、大事件だった。

しかし、テロ後の大統領令による飛行停止は、あくまでも人が行ったもの。

それより自然災害の方が未知すぎて怖かった。そして今も怖い。

一社員の感想として。

予約の取り直し

今回の件で予定の大幅な変更を余儀なくされた方もいらっしゃるだろう。

本当にお疲れ様です。

航空会社の責任ではない場合(天候等の不可抗力)、足が出てしまう部分はお客様に負担していただくことになる。現地延泊ホテル代は相当な出費になる方もいらっしゃる。

飛ばなかった分はその後の空きがある便に振替可能。とはいってもすごい列、電話もすごい待ち。

本当誰もがへとへと。

特に今年は晴れの日が多かっただけに、ほとんど雷がなかっただけに

『一気に来るのやめてもらっていいっすか?』

と雷様に一言申し上げたい。

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