空港コード(業界ではス3文字のアルファベットなのでスリーレターと言います)は早いもの順です。
なので、設定したい、略して適している!というものでも既に使われていたら違うものを設定しないといけません。
空港コードはほぼほぼ地名に由来しています。しかし、地名とは結びつかないものもあります。
ここでは、世界の空港コードについて、地名に結びつかない特徴的なものを見ていきましょう。
3位 人の名前の空港
CDG パリ シャルル・ド・ゴール空港 (フランスの大統領在任中に開港)
JFK ニューヨーク ジョン・F・ケネディ空港(アメリカの大統領、暗殺後に空港名改名)
人名の空港は数あれど、空港コードになっている空港は上記くらいでしょうか。
他の人名空港は、コード自体は地名が設定させていることがほとんどです。
例えば
HNL ダニエル・K・イノウエ(ホノルル)
FCO レオナルド・ダ・ヴィンチ(ローマフィウミチーノ)
CGK スカルノハッタ(ジャカルタ近郊チェンカレンCHENKARENG)
IAH ジョージ・ブッシュ(Internation Airport at Houston)
MNL ニノイ・アキノ(マニラ)
となります。通常は都市名が変わったとしてもJFK(旧IDL)のように既存の空港のコードを変えるということをしないためこのような空港はたくさんあります。(JFKが例外と思います)
ちなみに、台北の桃園空港、コードは昔からずっとTPEですが、2006年まで『中正国際空港』でした。中正とは蒋介石のことです。
2位 カナダの空港コードは全てYから始まる
これも大きなトリビアです。
日本の空港にJで終わるものが多くありますが、カナダはほとんどです。8割以上Yから始まります。
まず日本人が使うようなところは全てYから始まると思っていいかと。
例えば
YVR バンクーバー
YUL モントリオール
YYC カルガリー
YOW オタワ
YYZ トロント
などです。
なぜYから始まるかというと、元々カナダは天気観測所を2文字アルファベットの組み合わせで表していたらしく、その2文字の頭にYをつけたようです。Yは米国で使っているところが少ない、も理由のようです。
1位 昔の地名がそのまま空港コードとして残っている
未だ世界は紛争が続いています。そして、紛争によって国が変わり、都市が変わることもあります。
そんな歴史を感じさせる空港がいくつかあるのでご紹介しましょう。
・LED ロシア/サンクトペテルブルグ
サンクトペテルブルグはソ連の時代は『レニングラード』という都市名でした。
・SGN ベトナム/ホーチミンシティ
ホーチミンシティはベトナム戦争まで『サイゴン』と言われていました。
・RGN ミャンマー/ヤンゴン
ヤンゴンは1989年に国がビルマからミャンマーになった時に、ラングーンからヤンゴンに改名されました。今では首都もヤンゴンではないですね。
いかがでしたでしょうか。飛行機は世界を飛び回るもの。全然歴史は浅いけれど、深く知れば知るほど社会と切り離せないトリビアがあることがお分かりいただけたかと思います。
航空に関するトリビア、これからもお楽しみに。
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